
電気機器にスイッチをOn/Offした瞬間に流れる電流があります。
例えば蛍光灯、白熱灯、ヒーターを使用する時、スイッチを入れた直後は、瞬間的に規定電力の何倍もの電流が流れます。
電源100Vの時、 灯具を 点灯・消灯する為にスイッチを On/ Offした時に、 電源装置は直ぐには100Vの定格電圧に達しません。 電源内部のコイル、抵抗、コンデンサーなどの働きや施定数を設定するため為です。そして、電源装置は数 msec 後で定格の100Vに至り、この状態を過渡状態といいます。
この過渡状態の中で約√0.737~√2倍程度の電流が流れます。この現象は電源装置が定格に至るために瞬間的に高い電流を要求するからです。このときの電流が突入電流となります。
同じように、Offする時も電圧が100Vから0Vに落ちる間瞬間的に電流が0になるために、電源装置は多くの電流を放流します。このときも突入電流が発生します。
インバーター回路においては、電流を平滑化する『平滑コンデンサ』に充電するため、定格の数倍から数十倍の電流が流れます。白熱ランプでは、温度の低いフィラメントは抵抗が小さいので大電流が流れます。突入電流が起こると、白熱ランプなどではスイッチの接触部分が溶着してしまったり、
ヒューズが溶断したり、あるいは回路に大きなストレスを与えたりすることがあります。
なぜ、突入電流が大事かといいますと、回路設計の時や設置する回路保護装置や過電流保護装置の選定や特性を知らないと、始動する際にこれらの機器が誤動作したり、故障し易くなったり、問題になります。
また、多くの電気を消費する所では、同時の突入電力発生が原因で過熱したり、機器の絶縁部の劣化を招くなど、重大な障害が出てきます。突入電力と同じ様にリレーの逆起電力も問題になります。これはリレーの接点が焼け付きを起こしてスイッチの役割果たさなかったり、接続されている機器へダメージを与えたりする物で対策用の回路を設けなければいけないからです。
この突入電流はスイッチの入切毎に発生するものですから、灯器具全ての装置・部品にも影響を与えます。
1~2灯には影響は微細ですが、多数のスイッチを同時に作動させると、この突入電流が重複することで力が増幅し、電源側に大きくダメジーを与えます。この時、予測できるのが変圧機や、モーターの振動系通に付いてある接点などの誤動作を起こす、UPSの不安定化を始め、各種コンピューター・電算装備に電気的なショックを起こします。
スパーコンピューターのダウン、銀行ETMの不具合などなどの原因とも言われてます。KS編集者
KS-LED直管型の場合 ; 突入電流(Inrush Current)を0.18Aまで下げています。(100V時)